縦系図の書き方:線の引き方と並べ方の決まり

縦系図は、名前を縦書きにして、上から下へ世代をたどる日本の伝統的な家系図の形です。夫婦は二重線、親子は縦の線で結び、兄弟は年長を右に並べます。この記事では、縦系図の基本の決まりと、再婚・養子・婿養子のように込み入った関係の書き方を説明します。

2026年11月2日公開

縦系図の例。佐藤家の人物が縦書きの氏名と和暦・西暦の生年で並び、夫婦は横の二重線、親子は縦の線で結ばれている
縦系図の例(家系図アプリのお試し用サンプル)

この記事の内容

  1. 縦系図と横系図
  2. 線の引き方
  3. 並べ方:年長は右、配偶者は左
  4. 一人分の枠に書くこと
  5. 再婚
  6. 養子・婿養子
  7. 嫁いだ人・養子に出た人

なお、家系図の書き方に法律で決まった形はありません。ここで紹介するのは、広く使われている書き方と、それを元にしたこの家系図アプリの書き方です。

縦系図と横系図

縦系図は、名前を縦書きにし、親を上、子を下に置いて、同じ世代を横一列に並べる形です。縦書きの文章と同じく右から左へ読むので、兄弟は右から年の順に並べます。巻物や掛け軸の家系図も、この形が基本です。

横系図は、名前を横書きにして左から右へ、または上から下へ世代を進める形で、パソコンで作る家系図や、相続の書類に添える図でよく使われます。どちらで書いても内容は同じですが、戸籍の続柄や和暦となじむのは縦系図です。

線の引き方

関係線
夫婦(婚姻)二人を横の二重線で結ぶ
親子(実子)夫婦の二重線の真ん中から縦の線を下ろし、子へつなぐ
兄弟姉妹親から下ろした線を横に広げ、そこから一人ずつ縦の線でつなぐ
養子子へ下りる線を縦の二重線にして、「養子」と書き添える
離婚婚姻の二重線はそのままにして、「離婚」と書き添える

子どもは、どの夫婦の子かが分かるよう、その夫婦の二重線から線を下ろします。父母のどちらか一人しか分からない子は、その親の枠から直接線を下ろし、「認知」などと書き添えます。

並べ方:年長は右、配偶者は左

一人分の枠に書くこと

一人分の枠には、右から次の順に縦書きで書くのが一般的です。

  1. 続柄:長男・二女など、戸籍に書かれた続柄
  2. 氏名:戸籍に書かれた字のとおり(旧字体・異体字の書き方)
  3. 生年:「明治二十八年生」など。和暦と西暦を並べると読みやすくなります(和暦の直し方)
  4. 没年・享年:亡くなった人は没年や享年(亡くなった年齢)を書きます
  5. 注記:「養子」「分家」「〇〇家へ嫁ぐ」など

縦書きなので、数字は「一九五五」のように漢数字で書くと横に寝ずにきれいに収まります。

再婚

本人が再婚している場合は、配偶者を本人の左側に結婚した順に並べ、それぞれの二重線に「①」「②」と番号を付けます。子は、どの結婚の子かが分かるよう、それぞれの二重線から下ろします。前の結婚の子と、後の結婚の子を混ぜて並べないのがこつです。

養子・婿養子

養子は、養親の夫婦の線から縦の二重線で下ろし、「養子」と書き添えます。兄弟の中での並びは、縁組した日ではなく生まれた順にするのが一般的です。

婿養子は、娘の夫として家に入り、妻の親と養子縁組をした人です。娘の左に婿を置いて二重線で結び、婿へは妻の親の線から縦の二重線を下ろして「婿養子」と書き添えます。こうすると、夫婦であることと、親子(養親子)であることの両方が一つの図で分かります。

嫁いだ人・養子に出た人

一人の人を家系図の中に二度書くと、線が交差して読みにくくなります。そこで、結婚や養子縁組でほかの家へ移った人は、移った先の家の図に本体を書き、元の家の図には「〇〇家へ嫁ぐ ※1」のように行き先と目印だけを書いて、同じ目印で二つの図を結びます。

実家と婚家のように、複数の家の図を作るときに役立つ書き方です。

縦系図をアプリで作る

無料の家系図アプリでは、人を足すだけで、この記事の決まりどおりに線と並びを自動で整えます。再婚・養子・婿養子・分家や、実家と婚家の切り替えにも対応し、A4・A3で印刷できます。

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